ツクイヨシヒサの「必筆!仕事人」

マンガ評論家&ライターのツクイヨシヒサによるブログです。酸っぱいブドウの酸っぱさについて、主に語っていきたいと思います。今後ともよろしくお願いします。

2007年10月

役者になった友だち

ちょっと前の話ですが、『メレンゲの気持ち』という番組で、
オレの地元の蕎麦屋『明治庵』が紹介されていました。

このお店は足利近辺では大変に有名で、
かつて大河ドラマ『太平記』(足利尊氏の話)を撮影していた頃には、
主演の真田広之や出演者・スタッフが訪れたことでも知られています。

で、じつはこのお店の長男とオレは小・中・高校と同級生なのですよ。

彼は幼い頃から運動神経抜群で、とってもイケメンな上に頭がよく、
今はなんと役者さんをやっています。

 ↓検索したら、本人ブログを発見。
 『横塚真之介の雄羊』
 http://blog.livedoor.jp/shinnosuke75/

横浜国立大学卒業ですよ。ずっとサッカー部のキャプテンだったんですよ。
笑うと八重歯がカワイイんですよ。性格は明るくサワヤカなんですよ。

●ツクイ少年が彼から教わったこと。
 その1・どうやら野球よりサッカーのほうがモテるらしい。
 その2・どうやらバレンタインという慣習は実在するらしい。
 その3・どう考えても、オレの人生のほうがガッツが求められている。

うおお、小学生には受け入れ難い、過酷な現実だ。 (ノд・。) カワウソウ

それを大毅ばりの過激なサミングで気付かせる彼。 オラオラ (o゚Д゚)=O=O ラッシュラッシュ

でも、ま、30過ぎて気付くよりマシなのでヨシとします。


じつは高校卒業以来、会ってないので、今度オレ作・演出の脚本でも
ムリヤリ送り付けてみようかと思う今日この頃。。。 (`・ω・´) シャキーン

読まずにいられない文庫本

よく行く本屋の文庫本コーナーにかわいい店員さんがいるので、
最近はもっぱら文庫本ばかり読んでいる。

コホン、訂正。

文庫本コーナーにかわいい店員さんがいる本屋まで
わざわざ行っているので、最近はもっぱら文庫本ばかり読んでいる。

結果は同じだ。

そのなかで面白かった一冊がコレ。


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『キミは他人に鼻毛が出てますよと言えるか』(北尾トロ著/幻冬舎文庫)

本当にどうでもいいことだけど、いざやろうとするとちょっと勇気がいること。
そんなどうでもいいことをわざわざやってみた結果を集めたコラム集。

例えば、
「電車で知らないオヤジに話しかけ飲みに誘う」
「激マズ蕎麦屋で味の悪さを指摘する」
「人前で自作の詩を朗読する」
などなど。

本当にどうでもいいことだ。しかし、いざ自分がやるとなると確かに気が引ける。

本のタイプとしては多田文明氏の『ついていったら、こうなった』に
近いと思うんですけど、『ついていったら~』はキャッチセールスや宗教勧誘など、
相手のほうに何か意図があって、それを暴くという目的がある。
つまり書き出しから、出発点とある程度の落としどころが見えてるわけですよ。

でもこの本の場合、なぜそんなことをするのかを自分で説明しなければならないし、
検証しようと思った時点ではいったいどこに着地するのかまったく読めない。

そういう意味で、おそろしく書き手の力が求められます。

そして、北尾氏はとても文章が上手いのです。抜群のセンスです。


さらに、これは編集者が付けているのか、北尾氏が付けているのかわかりませんが、
タイトルと小見出しの関係性がじつに素晴らしい。

「電車で知らないオヤジに話しかけ飲みに誘う」というタイトルのすぐ次の小見出し。

「そのオヤジはおびえたようにぼくを見つめた」


いきなり結果が見えてるよ! でも読まずにいられねえ! そんな感じ。


タイトル「好きだと言えなかったあの女性に23年のときを超えて告白する」

小見出し「高校3年時の同級生、吉野美歌に会いたい」

名前出しちゃったよ! こりゃ読まずにいられねえ! そんな感じ(仮名だったけど)。


タイトル「『42歳フリーライター』の値打ちを就職試験に問う」

小見出し「悪いことは言わない。タクシーに行きな」

全然笑えねえよっ! できれば読まずに終わらせてえ! そんな感じ(案の定、凹んだけど)。


読んでも何の得もない。
じつは大したこともやってない。
それなのに、こっちも一緒にドキドキしたり、
ガッカリしたり、ときにはほっこりしてしまう。

そんなステキな本でした。
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【 ツクイヨシヒサ 】


マンガ評論家&ライター。1975年生まれ。書籍、雑誌、ムック、インターネットなどで活動。

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