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『ヤンキー進化論』(難波功士著/光文社新書)


以前、『ヤンキー文化論序説』の話(http://tukui88.blog81.fc2.com/blog-entry-142.html)を
した後、すぐにこの本が出ました。

この時期にヤンキーを題材にした本が立て続けになったのは偶然みたいなんですが、
やっぱりそういうニーズというか
「ヤンキーって何なのかな。このまま知らんぷりしてもいい文化なのかな」
という雰囲気がちょっとずつ高まってるのかもしれませんね。


で、内容なんですが、こっちのほうが断然いいです。

大学教授の先生が資料とニラメッコして作ったようですが、
論旨も明確だし、読みやすかったです。

『~文化論序説』も合わせて、読後にオレが思った
今後、こうしたジャンルにおける問題点になりそうな部分をメモメモ。

●アッパークラスにもヤンキー文化は意外に浸透している。
 いわゆる「DQN」と呼ばれる人たちだけを引き合いに出そうとすると、
 むしろ話がこじれる。

●「暴力団」と「任侠文化」は決して同一ではないように、
 「ヤンキー文化」と「ヤンキー」とは乖離していることを前提に考えを進めるべきだ。

●一方で、インテリゲンチャな人々のなかには、単に攻撃的で体育会系なノリを
 ヤンキー文化と混同する人がいるようなので注意が必要だ。

●基本的には大阪で発祥・発展したモノが北関東を中心に定着したという言説が
 よく見られるが、なぜ北関東に定着したのか理由がよくわからない。

●ヤンキーは反体制でありながら保守という一見、ネジれた存在なので、
 幕末の頃のようなそれぞれの立ち位置の見えにくさがある。

●今のエグザイルのような若者までヤンキーの系譜に入れるのなら、
 婆娑羅や傾奇者、それ以前の日本の反逆文化を一貫して考えるべきである。


っていうか、もっとフツーに日本のサブカルチャーとして楽しむべきだよね。
横も広いし、タテも深いんだからさ。