ツクイヨシヒサの「必筆!仕事人」

マンガ評論家&ライターのツクイヨシヒサによるブログです。酸っぱいブドウの酸っぱさについて、主に語っていきたいと思います。今後ともよろしくお願いします。

2010年05月

「龍馬伝展」を観た。

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東京・両国にある江戸東京博物館まで、「龍馬伝展」を観に行ってきましたよ。

スッゴい混んでて疲れました。。。 ホント、みんな龍馬が好きなのね。。。



にしても、今回の企画展はもう少し工夫できたんじゃないかと思うなー。

とにかく人の流れが悪すぎました。


龍馬に関する展示物って言ったら、どうしたって手紙が多くなるんだから、
もっと意識的に目線を上げるような位置に説明文を置くとか、
距離を取って眺めたくなるような大きめの展示物を織り交ぜたりしないと、
みんなジーッと下に並んでいる手紙の現代訳や注釈を
読み続けるしかなくなっちゃうわけですよ。ロクに意味もわからないままね。

で、全体のリズムやテンポが悪くなると。

こういうのって雑誌や書籍も一緒ですよね。




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「龍馬伝展」の後は、江戸~昭和の歴史と風俗がわかる常設展のほうにも足を運びました。

こちらは何度、観ても面白い。


写真は、日本橋から神田へ続く町並みを再現したフィギュア。


そうそう。最近はカメラなんぞも、たしなんでおりますのよ。



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ちゃんこ鍋も、しっかり撮影。

両国ですからね。

元関脇の寺尾関のお店で食べました。



今度はぜひ大相撲を観に来たい。
まだ1度も目の前で観たことないのですよー。

ザッピングの理由

他人から指摘されないと気づかない行動というのがあります。


どうもオレは「異常にテレビのチャンネルを換える回数が多い」らしい。

いわゆる「ザッピング」ですね。



確かに最近、1つの番組をリアルタイムでずっと観ることってほとんどないです。

そういう番組は録画して観ますから。

なので偶然チャンネルを合わせた番組は、大体どんなことをやっているかわかったら換えます。

もちろんCM中も換えます。

タレントの公演情報やテレビ局の番宣が始まったときも換えます(要するにCMなので)。

それを防ごうと、ワザとらしいCMまたぎが入ったときは二度とチャンネルを戻しません。

クイズの正解を引っ張るとか、勝負の決着を明かさないとか。

「ゴチになります」でゴチそうした人の姿や、
「Vシュラン」でOLが選んだお店の順位結果は、ほとんど観たことないです。

あと、TOKIOとの心理戦に負けて、選んだ好物を食べられずに悔しがるゲストの顔とか。
(何か食べ物の番組ばっかり観てるな、オレ・・・笑)



で、こういう視聴法は今に始まったことじゃないんですが、
近頃はさらにヒドくなっていて、、、


・ニュースでコメンテーターが話し始めたら換える。

・グルメレポーターが食べようとしたら換える。

・レポーターが街の人の声を集めだしたら換える。

・オドロオドロしい再現VTRがスタートしたら換える。


というクセなんかも、ついてきちゃってるんですね。

こうなるともう、リモコンのボタンを押す回数が激増します。
そういうので「尺」をゴマかしてる番組が多いですから。




以前、ホリエモンがブログで「最近のテレビは冗長すぎる」というようなことを書いてましたが、
オレもその意見には賛成です。


美味しいモノがあるなら、知りたいと思う。

味の秘密は何なのか、どこに行けば食べられるのか。教えてもらえればありがたい。

でも、仕事でそれを食べに行った人が、
どんなオーバーリアクションをするのかには興味がないんですよ。

店の手前から歩き直して「あった、ありました!!」とかね(笑)。



ただ、それって「テレビがつまらない」ってのとは違うと思うんですよ。

その料理がどんなモノなのか、やっぱりテレビの映像でしか伝えられない部分がある。

オレは紙媒体をやってますから、そういうメディアの特性みたいなのをスゴく感じるわけです。

おそらくホリエモンも、そういう含みを込めて「冗長すぎる」と表現したと思ってるんですけど。

結局、「テレビがつまらない」んじゃなくて
「テレビ番組の作り方がつまらない」ということになっちゃいますけど。





とまぁ、そんなことを言いつつもオレの「ザッピング」には、じつはもう1つ理由がありまして。


「プロ野球の結果」を見逃したくないんですよ(笑)。


あれって、時間が明確に「○時○分~○分まで」って決まってないでしょ。
しかもオレ、多いときは夜だけで5、6回観ますからね。

こればっかりは文字だけ眺めても面白くない。

しかもビミョーに各局、編集の仕方が違うので、
あちこち確認しないと試合の見方が偏っちゃうんですよ。


だから、つまり、オレの「ザッピング」ってのは、要するに

「どっかで野球やってねーかなー」

の結果でもあるわけですよ、ハイ。

3D映画のこと。

   
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ティム・バートン監督の映画『アリス・イン・ワンダーランド』を観ました。

オレは『アバター』を観なかったので、これが初3Dです。


率直な感想としては、「思ったよりも観やすかった」

終盤は3Dであることを忘れるぐらい慣れてきました。

人間の目って不思議。。。


映画そのものも、期待以上の面白さでしたよ。

パッと見、勧善懲悪のファンタジーを装いつつ、
あちこちに風刺を利かせた表現やストーリーを織り交ぜる。

言葉が適切かどうかわからないですけど、
「ティム・バートン監督って、意地の悪い人だなー」って思いました(笑)。



というわけで、3D映画は思いのほか楽しめたわけですが、
これからの映画界はこういう方向を目指していくんですかね?


例えば観客が3Dに慣れてきたら、今度は某テーマパークのアトラクションみたいに
イスがタイミングよく動いたり、目の前に水が飛んでくるようにするとか。

そういうのは大がかりだからムリなのかな。

でも、スクリーンに出てくる料理の匂いを館内に流すぐらいならできるかも。



ただ、そうやって新しい表現の要素が増えることが、
必ずしもいい作品につながるわけじゃないですけどね。

むしろ、選択肢が増えることで奪われていくものも多い。


ちなみにオレは『アリス~』の前は『シャーロック・ホームズ』を観たんですけど、
あれはあれで3Dじゃなくても、スゴイ面白かったんですよ。

ジュード・ロウは2Dでも、いいオトコだったし(変な意味はない)。



結局ね、「文化的な表現」なんてものは「制約」があるからこそ生まれてくるものだし、
だからこそ人々はそこに価値を見出すわけです。


「制約」のない「文化的な表現」なんて、赤ん坊の泣き声と変わらないですからね。



太字にしてみました。


何となくカッコよさげなことを言ったので。


そういうのって意外と大事なんじゃないかと思う、今日この頃なのです。


えっと要するにですね、映画には映画の昔からのよさといか、面白さがあるんだから、
(興行的にお得な)3Dが成功しても安易に何でも詰めこまないでね、ってことでしょうか。


書籍も雑誌もそうですよ。
安易に何でも売れた本の後追いを続けたところで。。。

あ、何か出版業界の話になってきた。

とりあえず頑張ろっと(笑)。

大宅壮一文庫のこと

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先日のこと、新しい企画の資料を探しに京王線・八幡山駅の大宅壮一文庫へ。

何だかんだ言って久しぶりです。


以前、お隣の上北沢に住んでいた頃は、それこそ足繁く通っていたんですけど、
引っ越してからは若干、遠のき気味になってたんですよね。


一応、説明しておくと、この大宅壮一文庫というのは
過去に発売された雑誌の記事が集めてある図書館みたいなところでして、
出版に携わる人間なら誰でも若い頃に1度は資料集めに行かされるという、
いわゆる業界人ご用達の場所なのです。
もちろん、それ以外の方も利用できますけどね。


で、早速、入館料を払って中に入ってみると、、、何か空いてる。

検索を終えて、2階の閲覧室に行っても、、、やっぱり空いてる。

昔はいつも満杯なイメージだったんだけどなぁ。

たまたまかな?



オレは大宅文庫に行くと、いつも初心に返ったような気になれるんですよねー。
気だけなんでしょうけど(笑)。

まだ右も左もわからない頃に
「いいから、この地図のところ行って資料探してこい!」って言われて、
八幡山をトボトボ歩いていたときのことを思い出すんですよ。


今の若い編集者の人たちは、最初からインターネットに膨大な情報があった世代だから、
もしかしたらそんな経験しないで済んじゃうのかもしれないなー。。。


でも、それはそれで、やっぱりちょっと寂しいかも。
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【 ツクイヨシヒサ 】


マンガ評論家&ライター。1975年生まれ。書籍、雑誌、ムック、インターネットなどで活動。

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●著書「あだち充は世阿弥である。──秘すれば花、『タッチ』世代の恋愛論」(飛鳥新社)発売中。

  


●編著「ラストイニング 勝利の21か条 ─彩珠学院 甲子園までの軌跡─ (ビッグ コミックス〔スペシャル〕)」(小学館)発売中。

  


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