ツクイヨシヒサの「必筆!仕事人」

マンガ評論家&ライターのツクイヨシヒサによるブログです。酸っぱいブドウの酸っぱさについて、主に語っていきたいと思います。今後ともよろしくお願いします。

2011年03月

地震の原稿@『スマート』(後編)

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前編はこちら


かつてオレが書いた雑誌『スマート』の地震記事は正しかったのか。
具体的に、ポイントを絞って見ていきましょう。


・「大地震の際は、徒歩での移動が基本。
  電車は停まっている可能性が高く、
  道路は郊外へ向かう車で大渋滞になるのでタクシーも危ない」

   ↓
  ○正解。
  これはその通りでしたね。


・「次に必要なのが情報。どこで、どれぐらいの地震が起き、
  現在自分がどういう状況に置かれているのか。
  これを知らなくては動くに動けない。(中略)
  そんな時、頼りにしたいのが『屋外無線放送塔』」

   ↓
  ×放送が聞こえてこなかった。
  「屋外無線放送塔」というのは、災害時などにアナウンスを流すための設備。
  渋谷区だけでも90箇所以上に設置されているという話だったんですけど、
  オレが地震に遭った新宿では、すぐに放送は流れていなかったと思います。
  みんなアルタのオーロラビジョンで情報を得ていました。
  それと(執筆当時にはなかった)ケータイのワンセグ放送がとても役に立ちましたね。


・「この時点ではまだ、ケータイで直接通話することは不可能なので、
  『災害用伝言ダイヤル』(171-1の後に電話番号)に
  メッセージを残すのがベスト。ドコモやauがそれぞれ設置する
  『災害用伝言板』もあるので、そちらもぜひ活用したいところだ」

   ↓
  ○やはり通話もメールもダメだった。
  みなさんは、これらのサービスを利用しましたか?
  オレは、、、オレは、、、
  専用の電話番号(171)をすぐに思い出せず、
  普通に電話をかけまくってました。。。。。。ハァ、情けない。


・「実際に地震に遭われた方に聞くと、混乱が特に激しかったのは水の供給だという。
  足りないというよりはむしろ、より多く確保しておきたいという
  群集心理によるモノだったようだ」

   ↓
  ◎水だけでなく、カップ麺も牛乳もなくなった。
  これはもう説明不要ですよね。。。あの買い占め騒動は何だったのか。


・「帰宅時に目印にしたいのがガソリンスタンド。
  東京都では石油小売業関連の組合と提携して、
  災害時に水などを配給するよう手筈を整えているので、給水地点として活用できる」

   ↓
  △給水地点にはなっていなかった?
  オレはガソリンスタンドに立ち寄らなかったので、じつは真偽が不明なんですけど、
  こうした活動はおそらくやってなかったですよね?
  まあ、「水をください」って言えば、くれたんでしょうけど。
  それよりも給油待ちの車の対応のほうで、イッパイだった気がします。



という感じでしょうか。

読んでもらってわかる通り、記事を書いたオレ自身も
実際の現場では何もうまく立ち回れていません。


やはり、ああいう状況を1人の知識や行動力で打破するのは難しい。

そのことを大勢の人が痛感したことだけは、間違いなかったと思います。

地震の原稿@『スマート』(前編)

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じつは昔、雑誌『スマート』(宝島社刊)で、
地震に関する原稿を書いたことがあります。

「オマエは本当に何でも書いてるなw」
「なにゆえファッション誌で、地震の記事なんだ?」
「その割には、すっかり帰宅困難者だったくせに。。。」

などと、ツッコミの声は多々あると思いますが、それはさておき、
今回の東日本大震災において、その内容が役に立つものだったかどうかを
あらためて検証してみようと思い、本棚から引っ張り出してきました。



タイトルは、
「僕らはどうやって生き残るのか?
    巨大地震シミュレーション」



「もし原宿で買い物している途中、巨大地震が発生したら」という設定の下、
スマート読者が取るべき行動を時系列で紹介していく、という内容です。
掲載は2005年4月号。


例えば、そこでオレはこんなことを書いています。

「店内で地震があった場合、まず気を付けるのは棚とガラス。
 特に小さな店舗の場合、棚が倒れると危険なので、
 なるべくフロアの中央に寄っておくこと」

じつに正しい意見ですね。
が、当のオレ自身が実践できませんでした。。。
地震発生中、ずっと地下にある喫茶店(一番端の席)でボーッと座り続ける始末。
ダメダメですね、はい。
申し訳ない。


以下、この記事におけるシミュレーションが、果たして現実の東京で起こったのかどうか、
地震の原稿@『スマート』(後編)」でチェックしていきたいと思います。

地震のこと。

ほぼ一ヵ月ぶりのブログ更新です。

まずは、やはり東日本大震災について触れておきます。



あの日、オレは新宿の「らんぶる」って喫茶店で仕事の打ち合わせをしてました。

地震発生。

女性店員さんの「逃げてくださーい!」の一言で地上へ。

道路は、すでに人でゴッタ返し。

目の前の建物や信号機がグラグラと揺れている。

突然の出来事すぎて、何となく現実感がない。

周囲を取り囲んだビルを眺めながら、
「ここでもし倒壊が始まったら、どこにも逃げ場がないよなぁ」
などと、ボンヤリ考えているだけでした。


そこから、
帰宅困難確定 → 知人のデザイナー宅で一泊 → 翌朝、電車で帰宅 → 妻と一緒に実家へ
という流れで移動。


今は、普通にいつもの仕事部屋に戻ってきています。
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【 ツクイヨシヒサ 】


マンガ評論家&ライター。1975年生まれ。書籍、雑誌、ムック、インターネットなどで活動。

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