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『日本人 数のしきたり』


相撲取りが踏むのは、どうして「四股」というのか?
「八幡様」とは、いったいどんな神様なのか?
「三途の川」には、なぜ「三」という数字が使われてるのか?

なんていうのが、この本を読むとわかるんですけど、
個人的には第一弾の『日本人のしきたり』よりは楽しんで読めました。

まあ。各々の説明文が単調だったり、同じような話が重複したりと、
本としての完成度はビミョーですが。


オレも案外、そのタイプですけど、
日本人というのは「数」にこだわりますよね。

料理が一切れだと「人を切る」、三切れだと「身を切る」、
四切れは「死」につながるから、二切れじゃないとダメとか。

「ダジャレじゃねーか」とは誰もツッコまないんですね、言霊の国ですから。



「奇数は陰陽思想で陽数=縁起がいい」「偶数は二つにわかれる=縁起が悪い」、
でも「九は苦だからよくない数字」「八は末広がりでいい数字」、
なんてのがあっても、そこにイチイチ整合性は求めませんし、

間違っても「アルファベットのAは末広がりだね」とか、
「Vは尻すぼみだ」「AVはどっちなんだ」なんて言わないんです、オトナですから。


そんな日本がボクは大好きですマル