佐藤和弘著『パンチ佐藤の迷語録人生』
ついに、この迷著を手元に置くことができた。。。
ナニゲに今、90年代の本とか探すの難しいですよね。
んで、パンチ佐藤氏なんですが、ドラフト1位でオリックスに入団した当時、
オレは15、16歳で一番、野球に没頭していた時期なんですよね。
今の若い人はわかんないでしょーけど、その頃はもう毎日、
パンチ語録を拾おうとマスコミがこの人を追いかけ回してたわけですよ。
いまだによくVTRなんかで使われるのは、
ドラフトのときの「上の人と話して決めることですが、ボクの心は1つです!」や、
キャンプのときの「マラソンで例えると、ロサ・モタが。。。」などですけど、
オレはスーツの裏地ネタが面白くてたまりませんでしたね。
一応、説明しておくと。。。
スーツの裏地にいつも虎や龍の刺繍を入れている
パンチ佐藤にマスコミが質問する。
「今日の裏地は何ですか? 見せてもらえませんか?」
↓
パンチが答える。
「いや、こういうのは見せるモンじゃありませんから」( ̄△ ̄ )キッパリ!
↓
折れないマスコミ陣。
「そう言わずに」
↓
「そうですか、じゃあ、ちょっとだけ」( ̄∇ ̄ *)ゞ
あっさり折れるパンチ。。。
やりとりというより、ほとんどネタなんですけど、
その芸人の如きサービス精神が非常に斬新だったんですよね。
それまでのプロ野球選手って、どうしてもお堅いイメージだったし、
ドラフトって言えば桑田・清原みたいなドラマティックな印象がありましたから。
この本でも、高校時代の野球部が
・1年生は菓子パンを食べてもいいけど、やきそばパンは食べちゃダメ。
・コーヒー牛乳はいいけど、紙コップの自販機から出てくる、
通称「武ジュー(武相ジュースの略)」は飲んじゃダメ。
・学期が進むにつれ、ボンタン、眉毛カット、ソリコミなどが解禁されるが、
ちょっとでもヘマをすると元に戻されてしまう。
などの「理由がぜんぜんない」ルールに溢れていた
というエピソードなんかが語られていて面白いです。
で、要するにね、何が言いたいのかと言うとね、
「パンチは意外にみんなが思ってるよりも偉大だった!」ということですよ。
イチローやオシムの言葉をありがたがるのもいいですけどね、
「今の日本に欠けているのはパンチの言葉なんじゃーないか!」
と思ったり思わなかったりするわけですよ。
(`・ω・´)/ わかったか!
えっとね。。。うんうん、わかってますよ。
確かに、よくよく考えればそんなことはないんですけどね、
何となくそれらしいこと最後に言っておこうかなぁ、なんて弱気になっただけですよ。
じゃ、また。