引き続き、高校球児の帽子の話です(こちらが前編です)。


今度は、図の「B」の部分について考えていきましょう。


もう1度、↓図のほうを確認してみます。

【図解「野球帽の〝カタ〟」】

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「B」の部分は、帽子のツバの端を指しています。
左右どちらも当てはまります。


じつは高校球児が帽子のツバを折る場合、
「中央から真っ二つに折る」ということはあまりありません。

多くは図の「B」の部分を左右から真ん中に向けて折り曲げます。



つまり、折ったあとの形を「逆V字」にするのではなく、
「逆U字」あるいは「Ω(オーム)」型 にするわけです。


その理由について、オレは最初「野球マンガのマネ をしているのではないか」と考えていました。

例えば『ドカベン』の不知火守のように、投げ終わった後、
ツバの隙間から「片目だけがバッターを睨みつけている」みたいな感じにしたい、とかね。

でも、実際に現物のマンガを確認してみると、不知火の帽子って
ツバに切れ目が入れてあるだけで まったく曲がっていない!(笑)

というか、意外に野球マンガで極端に帽子を曲げている描写って少ないんですよ。

『巨人の星』も『アストロ球団』も『キャプテン』もたいして曲がってないし、
80~90年代の『タッチ』や『やったろうじゃん!!』あたりでも「曲がってるかなー」ぐらいの印象。

さすがにゼロ年代以降の作品になるとだいぶ曲がってくるんですが(一番リアルなのは『ラストイニング』かな)、
高校球児の「帽子の〝カタ〟」文化というのは、少なくとも
オレが現役だった90年代初頭にはすでに確立されていましたから、
時代の前後を考えると「マンガのほうが現実の高校野球の影響を受けた」と考えるのが自然です。


マンガの影響ではないとしたら、では、あのツバは何に影響を受けたのか!?


話が振り出しに戻ってしまったある日、グラウンドで帽子を整える球児の仕草を眺めていてピーンと来ました。

あの、ソフトタッチな指使いで頭を触る仕草。。。。。。


あれは、、、、、、



ヤンキーがリーゼントを気にするときの仕草に似ている!(笑)



そう、高校球児にとっての帽子のツバとは、
ヤンキーにとってのトサカにあたるのではないか、という仮説です。


だとすれば、彼らがツバを「逆V字」ではなく、
「逆U字」あるいは「Ω(オーム)」型にする理由もわかります。

あれは、「ツバを折り曲げたかった」のではなく、
「ツバをリーゼントっぽくしたかった」のです!(ホントかよ!?・笑)


試しに今度、ビシッとカタのついた帽子を球児からムリヤリ奪い取ってみてください。
往年のヤンキーばりに「ンッだよ! 勝手に触ンなよッ!!」とキレるはずです(テキトーに言いました)。




というわけで、高校球児の帽子がなぜ曲がっているのかという理由 については、

「戦国武将やヤンキーのように、強くてオシャレな自分を演出したいから」

という結論を得ることができました。


あの帽子の形は「前立+リーゼント」という構成ででき上がっていたんですね。




若いってステキです(これ以上ないテキトーさで言いました)。



でも真面目な話、大半が坊主頭の球児たちにとって、帽子ってホント重要なアイテムなんですよね。

時にグラブやスパイク以上のこだわりを持って、大切にしている。

数少ない自己主張できるアイテムなんですよ。



というわけで、次回はいよいよ

「なぜ高校球児の眉毛はあれほど細くて薄いのか」

について考えていきます。







ウソです。