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『ビッグコミックスペリオール』(小学館刊)の2012年1月13日号に、
あだち充『ゆく年くる年』が掲載されていますので、ご紹介しておきますね。


巻頭カラー読切となる本作は、
高校生活最後の大晦日を迎えた野球部員たちの青春模様を描いた作品です。

夏の地区予選での行き違いから、
疎遠になってしまったチームメイトの友情と、
チアガールだったヒロイン・奈津子を巡る恋模様が綴られています。



それにしても、掲載誌が『~スペリオール』というのは珍しいですね。

編集部によれば、「あだち充、実は約20年振りのスペリオール帰還」だそうです。

ちなみに、初登場作品は『5×4P』

1992年14号~18号に掲載された短編連作です。

喫茶店「5×4P」の日常を描いた作品で、
4P(ページ)の連載を5回続けたため、
このタイトルが付けられたようです。

ちなみに現在は、あだち充傑作短編作品集『ショート・プログラム2』で読むことができます。



この『ゆく年くる年』で、なかなか心にくいなーと思ったのは、
主人公たちのチームが予選ベスト8で対戦予定だった高校が、
あの「栄京学園」だったこと。


「栄京学園」と言えば、『H2』で天才・広田勝利を擁し、センバツ優勝を果たした学校です。


2011年設定が明記されている本作においても、同校は
春のセンバツを制覇した、という設定になっています。


以前、このブログのエントリー
『タッチ』の明青学園が、16年後の『KATSU!』の中に登場する
という話をしましたが、あだち充ワールドはやはり今もつながっているようです。