ツクイヨシヒサの「必筆!仕事人」

マンガ評論家&ライターのツクイヨシヒサによるブログです。酸っぱいブドウの酸っぱさについて、主に語っていきたいと思います。今後ともよろしくお願いします。

野球

『ビッグコミックオリジナル タイガース増刊号』

 

『ビッグコミックオリジナル 増刊
 阪神タイガース創設80周年記念号』(2015年 6/30号)



阪神タイガースの80周年を記念して発売された
『ビッグコミックオリジナル』の増刊号にて、
「愛しの阪神タイガース 猛虎80年史」という記事をつくらせてもらいました。

球団の創設から現代までを振り返る年表で…………、
まあ、それはいいです。要するに年表です。

スゴイのは、オリジナルのタイガース漫画を
描き下ろされた先生方のラインナップです!


 高橋留美子「トラ」
 高井研一郎「タイガースラプソディー」
 コージィ城倉「藤浪投手とおれ」
 中原裕「虎風想 僕と彼女とタイガース」
 松田奈緒子「重版出来! ビジター編トラトラトラの巻」
 さそうあきら「ハギワラアキコの1997年」
 ほりのぶゆき「阿鼻叫喚!ゆるふわ地獄 阪神増刊特別編」
 高橋ツトム「悪夢の1992」
 高橋のぼる「虎子に愛タイガー」
 しりあがり寿「六甲山 秘密の研究所!!」
 つの丸「父子虎」
 やまあき道屯「虎帽、愛の叫び」
 喜国雅彦「最良の日」
 押川雲太朗「なにがなんでも阪神ファン2015」
 林田球「阪神半疑」
 松井信介「虎方落語 演目 うわばみ退治」
 水口尚樹「ピンチヒッター虎太郎」
 渡辺保裕「明日は勝つ!」
 中山ラマダ「ほんまモン」
 寒川一之「1992 もらとりあむカズユキ」


コミックナタリー記事:
「付録は阪神ユニフォームのラムちゃん!タイガース増刊に高橋留美子ら豪華布陣」より抜粋。



……スゲー。目次スゲー。


いち野球マンガ好きとして、単純にこの本が実現したことに感動します。

阪神ファンのみならず、野球ファン必読の内容です。
おヒマなら年表も見てよね(一応、がんばりました!)。


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「東京野球ブックフェア2012」に行ってきた。

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2012年10月14日(日)、東京・月島にて「東京野球ブックフェア2012」が行われました。

昨年に続き、2回目の開催です。


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第1回よりもブースが増え、来場者もだいぶ増えた印象。

女性の参加者も多かったです。

この勢いで、どんどんと大きなイベントになってほしいですね。



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イベントも盛りだくさん。


●元横浜ベイスターズの中野渡進氏がプロ野球界をぶった斬る
『出張「もつ鍋わたり」! 2012年プロ野球総括』

●駒田徳広氏を特別ゲストに招いた、スージー鈴木×ヨシノビズムによる
『プロ野球×歌謡曲ナイト 野球音楽と歌謡曲を語る!!』

●甲子園ファンにはお馴染みのラガーさん、スギさんを招いた
『菊地選手vs甲子園の珍獣』


など、野球ファンにはたまらない、
その他の人には何のことやらよくわからないラインナップが勢揃いでした。


さらに『野球女子のためのスコアつけ講座』では、
タレントの磯山さやかさんが飛び入り参加!!

イベントの存在を知り、何とお忍びで登場とのこと。

じつは、磯山さんとは以前
『磯山さやかの「女子マネ」野球主義!』(ゴマブックス刊)という本で
お仕事をご一緒させていただいたことがありまして、

図々しくも会場でご挨拶したところ、
「覚えてます!」とステキな笑顔を返してもらいました。

もしかしたら磯山さんは、まったく覚えてなかったかもしれませんが、
とっさに「覚えてます!」と答え、こうした野球イベントに貴重なオフを使い、
さすがだなぁーとあらためて感動させられたのでした。


ちなみに当日の磯山さんのブログはこちら↓

『磯山さやか オフィシャルブログ』
http://ameblo.jp/sayaka-isoyama/day-20121014.html





「東京野球ブックフェア」に行ってきた。

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昨日は、東京・月島で開催された「TBBF(=東京野球ブックフェア)」に行ってきました。

「TBBF」は、日本初となる野球本のブックフェア。
今回は記念すべき第一回だったりするのです。

ちなみに、「Tokyo Baseball Book Fair」の頭文字を取って「TBBF」なのですが、
この呼び名を使っても誰にも伝わりません。

オレが今、勝手にそう呼んでみただけだからです。



イベントは本当です。

詳しい情報はこちら→「東京野球ブックフェア」公式ホームページ


さて、気になる中身ですが、
メインはズラリと立ち並ぶ各出版社や作家さんなどの出展ブース。

そのほか、流しのブルペンキャッチャー・安倍昌彦さんのトークショーや、
高橋ユニオンズOB・佐々木信也さんと
『最弱球団 高橋ユニオンズ青春記』著者・長谷川晶一さんの対談
など、
催し物のほうも充実していました。


中でも面白かったのが、
コラムニスト・えのきどいちろうさんと、
版画家・ながさわたかひろさんのトークセッション


意中の球団(楽天イーグルス→ヤクルトスワローズ)の全試合を
1年かけて版画にするという荒行を続ける ながさわさんについて、
えのきどさんが分析するという流れなのですが、


とにかく「ながさわたかひろ」という
キャラクターが面白すぎます(笑)。




誰に強制されるでもなく己を追い込み、
追い込んだはずの己がその着地点について自問自答しているサマは、
まさにクリエイターの業というものを我々に訴えかけてきます。

「一場(靖弘投手)が移籍したから、
 自分も楽天からヤクルトへ移籍しなければいけないと思った」
という常人には共感しようのない使命感も、クリエイティブな活動には
不可欠な要素なんじゃないかと、聴く者を誤解させる迫力があります。

たぶん、あの場にいた野球ファン全員が、
「頑張ってほしい」「応援したい」と思ったんじゃないでしょうか。


ながさわたかひろさんのホームページはこちら→「サンデーたかひろ



最後に今回の目的の1つだった、
「『野球部あるある』発売記念! 菊地選手サイン会」の模様を。




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サイン会なのに、

  まさかのオープンスペース

    & いつものユニフォーム姿!!



                Σ( ̄Д ̄;)斬新……




一死二、三塁の得点パターン50



『ラストイニング』第2巻
(神尾龍原作、加藤潔監修、中原裕作画/小学館刊)





巷で「今もっとも面白い野球マンガ」とウワサの
『週刊スピリッツ』連載中の『ラストイニング』。


その第2巻において、主人公・鳩ヶ谷圭輔が次のようなセリフを述べます。


「お前さぁ、ワンナウト一、三塁から点が入るパターンって
 いくつあるか知ってるか? まぁ50通り以上はあるな……」



なるほど。
確かに一死一、三塁は点が入りやすい状況です。しかし、

本当に50通りもあるのか!? 本当に本当だろうな?

と長い間、気になっていました。





なので検証してみることにしたのです。パチパチ。




【オレが考え得る、一死一、三塁からの得点パターン一覧】


 1、シングルヒット
 2、ツーベースヒット
 3、スリーベースヒット
 4、スリーランホームラン
 5、スクイズ
 6、セーフティスクイズ
 7、ホームスチール
 8、パスボール
 9、ワイルドピッチ
10、打球をエラー
11、犠牲フライ
12、ボーク
13、ヒットエンドラン
14、バスターエンドラン
15、ランエンドヒット
16、挟殺プレイでエラー
17、フィルダースチョイス
18、ゲッツー崩れの間に、ホーム進塁
19、二塁単独スチールの送球間に、ホーム突入
20、一塁ランナーの挟殺プレイ間にホーム突入
21、内野安打の間に本塁突入
22、内野ゴロの間に本塁突入
23、外野ゴロの間に本塁突入
24、野手の送球がランナーに当たる
25、キャッチャーが投手へ返球する間にディレードスチール
26、スクイズを外したものの、ランナーへのタッチ間に合わず
27、ホームスチールで捕手が落球
28、インフィールドフライでアウト成立後、タッチアップ
29、スクイズを試みて、打撃妨害
30、スクイズを試みて、走塁妨害
31、ホームスチールを試みて、打撃妨害
32、ホームスチールを試みて、走塁妨害
33、ピッチャーが一塁に牽制し、暴投
34、ピッチャーが三塁へ牽制し、暴投
35、ピッチャーが一塁へ牽制し、一塁手がエラー
36、ピッチャーが三塁へ牽制し、三塁手がエラー
37、キャッチャーが投手への返球を暴投
38、キャッチャーが一塁へ牽制し、暴投
39、キャッチャーが三塁へ牽制し、暴投
40、キャッチャーが一塁へ牽制し、一塁手がエラー
41、キャッチャーが三塁へ牽制し、三塁手がエラー
42、一塁ランナーが盗塁を試み、キャッチャーが暴投
43、一塁ランナーにピックアッププレイを企て、ピッチャーが二塁手に暴投
44、一塁ランナーにピックアッププレイを企て、二塁手がエラー
45、一塁ランナーが盗塁後にオーバーラン→挟殺プレイ→三塁ランナー生還
46、スクイズの際、出場している選手・審判以外がプレイ中のボールに触る(決定は審判判断)
47、ホームスチールの際、出場している選手・審判以外がプレイの中のボールに触る(決定は審判判断)
48、スクイズ失敗(フライアウト)→一塁ランナー戻れずアウト。が、その間に三塁ランナーがホームインしており、なおかつアピールプレイもしないまま守備側がベンチに戻る
49、鳥が打球をくわえて飛び去る
50、ボールが粉々に砕け散る






。。。と、とりあえず、何とか50通り達成できた、、、けども!


最後までしっかりと読んでくれた方は、
オレが途中からいかにムリヤリ絞り出してるか、
キチンと理解してくれていることでしょう。

「30番台とか、ちょっとズルしてんじゃねーの?」とか言わないように。



で、これ最後のほう、かなりムチャなわけですよ。
48とか、普通に『ドカベン』愛読者以外には理解できないし。


あとは本気で「ボールが地中に埋まる」とか
「義経が八艘跳びする」ぐらいしか思いつかないんですよ。


それとも、他にもっとたくさんのパターンが余裕で存在してたりするのかな?
もしそうだったら誰か教えてほしいんだけど。


っていうか、アレ?
同じ「内野ゴロ」でも、「サードゴロ」と「セカンドゴロ」は違いますよ的なアレなの?


同じ「ゲッツー崩れ」でも、「武蔵坊の立ち往生」は別格、みたいな話なの?


ただ速いだけのロングシュートでも、新田くんが打つか松山くんが打つかで
「隼シュート」になったり、「イーグルショット」になったりするってことなの? どうなの?



コホン。



えー、というわけで
「ワンナウト一、三塁からの得点パターンが50以上あるか」については、


結論「あるっちゃー、ある」


でした。パチパチ。



いやー、思った以上に疲れた。。。。。。






高校球児と「帽子のカタ」についての文化的考察(後編)

引き続き、高校球児の帽子の話です(こちらが前編です)。


今度は、図の「B」の部分について考えていきましょう。


もう1度、↓図のほうを確認してみます。

【図解「野球帽の〝カタ〟」】

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「B」の部分は、帽子のツバの端を指しています。
左右どちらも当てはまります。


じつは高校球児が帽子のツバを折る場合、
「中央から真っ二つに折る」ということはあまりありません。

多くは図の「B」の部分を左右から真ん中に向けて折り曲げます。



つまり、折ったあとの形を「逆V字」にするのではなく、
「逆U字」あるいは「Ω(オーム)」型 にするわけです。


その理由について、オレは最初「野球マンガのマネ をしているのではないか」と考えていました。

例えば『ドカベン』の不知火守のように、投げ終わった後、
ツバの隙間から「片目だけがバッターを睨みつけている」みたいな感じにしたい、とかね。

でも、実際に現物のマンガを確認してみると、不知火の帽子って
ツバに切れ目が入れてあるだけで まったく曲がっていない!(笑)

というか、意外に野球マンガで極端に帽子を曲げている描写って少ないんですよ。

『巨人の星』も『アストロ球団』も『キャプテン』もたいして曲がってないし、
80~90年代の『タッチ』や『やったろうじゃん!!』あたりでも「曲がってるかなー」ぐらいの印象。

さすがにゼロ年代以降の作品になるとだいぶ曲がってくるんですが(一番リアルなのは『ラストイニング』かな)、
高校球児の「帽子の〝カタ〟」文化というのは、少なくとも
オレが現役だった90年代初頭にはすでに確立されていましたから、
時代の前後を考えると「マンガのほうが現実の高校野球の影響を受けた」と考えるのが自然です。


マンガの影響ではないとしたら、では、あのツバは何に影響を受けたのか!?


話が振り出しに戻ってしまったある日、グラウンドで帽子を整える球児の仕草を眺めていてピーンと来ました。

あの、ソフトタッチな指使いで頭を触る仕草。。。。。。


あれは、、、、、、



ヤンキーがリーゼントを気にするときの仕草に似ている!(笑)



そう、高校球児にとっての帽子のツバとは、
ヤンキーにとってのトサカにあたるのではないか、という仮説です。


だとすれば、彼らがツバを「逆V字」ではなく、
「逆U字」あるいは「Ω(オーム)」型にする理由もわかります。

あれは、「ツバを折り曲げたかった」のではなく、
「ツバをリーゼントっぽくしたかった」のです!(ホントかよ!?・笑)


試しに今度、ビシッとカタのついた帽子を球児からムリヤリ奪い取ってみてください。
往年のヤンキーばりに「ンッだよ! 勝手に触ンなよッ!!」とキレるはずです(テキトーに言いました)。




というわけで、高校球児の帽子がなぜ曲がっているのかという理由 については、

「戦国武将やヤンキーのように、強くてオシャレな自分を演出したいから」

という結論を得ることができました。


あの帽子の形は「前立+リーゼント」という構成ででき上がっていたんですね。




若いってステキです(これ以上ないテキトーさで言いました)。



でも真面目な話、大半が坊主頭の球児たちにとって、帽子ってホント重要なアイテムなんですよね。

時にグラブやスパイク以上のこだわりを持って、大切にしている。

数少ない自己主張できるアイテムなんですよ。



というわけで、次回はいよいよ

「なぜ高校球児の眉毛はあれほど細くて薄いのか」

について考えていきます。







ウソです。
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【 ツクイヨシヒサ 】


マンガ評論家&ライター。1975年生まれ。書籍、雑誌、ムック、インターネットなどで活動。

●ツイッターはこちら↓ https://twitter.com/tukui88

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●著書「あだち充は世阿弥である。──秘すれば花、『タッチ』世代の恋愛論」(飛鳥新社)発売中。

  


●編著「ラストイニング 勝利の21か条 ─彩珠学院 甲子園までの軌跡─ (ビッグ コミックス〔スペシャル〕)」(小学館)発売中。

  


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