5月12日に発売の『ゲッサン』6月号(小学館刊)から、あだち充の新連載『MIX(ミックス)』が連載開始。
その舞台が 26年後の明青学園 であることが判明し、話題になっています。
yahoo!ニュースのトップに掲載され、2ちゃんのまとめサイトにも取り上げられるなど、
あだち充&『タッチ』の威光がいまだ健在であることがうかがえます。
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さて現在、明かされている情報のなかで、注目すべきポイントは以下の5つです。
1、物語の舞台が上杉達也たちの母校・明青学園であること。
2、『タッチ』から26年後の世界であること。
3、2人の兄弟が主人公であること。
4、主人公たちは野球をやっていること。
5、タイトルが『MIX(ミックス)』であること。
まず「1」ですが、読切「ゆく年くる年」のときにも述べた通り、
各作品における、あだち充ワールドはつながっているので、
『タッチ』の明青学園が再登場すること自体は、不思議なことではありません。
『KATSU!』のなかに明青学園が登場したときは、
『タッチ』から16年後という設定だったので、「2」の事実から単純計算すると、
今回の作品は『KATSU!』から10年後の世界を描いている、ということになります。
で、それらと「3」「4」を併せて「『タッチ』の続編キター!」となるわけですが、
じつは今作が続編であるとは、まだ誰も公式に明言していません。
あくまでも「続編なのか!?」といった程度の表現にとどめています。
ここで最重要視したいのが、「5」の『MIX(ミックス)』というタイトルです。
『MIX(ミックス)』という単語は、いったい何を意味しているのでしょうか。
この解釈によって、推測される内容は大きく変わってくると思います。
例えば、
「上杉達也と浅倉南が結婚し、双子の兄弟が生まれた」→だから、MIX(ミックス)。
『タッチ』の恋人同士が結ばれ、二人の血を受け継いだ子どもたちが活躍する物語。
これなら正統な続編と言えますね。
イメージとしては『キン肉マンII世』のような感じです。
少しひねると、
「上杉達也が母親の異なる子どもを2人作り、血筋の違う兄弟が生まれた」→だから、MIX(ミックス)。
飛躍はしていますが、例えば達也は南と結婚して長男をもうけたのだが、直後に南が病没。
その後、再婚した新田由加との間に次男をもうけた……とか?
(男の子2人は兄弟だが、双子であるかどうかまでは不明)
達也×南(=新体操の女王)、達也×由加(=新田明男の血)という
血筋の違いがもたらす兄弟の葛藤とドラマ……。
この場合、何となくシティーハンターの続編である
『エンジェル・ハート』に近いノリになりそうですね。
もっともっと極端な発想もできます。
『2人の兄弟は達也&和也の生まれ変わり!
しかも、他作品のあだち充キャラ総出演!!』
→だから、MIX(ミックス)!!!。
…………とか?
作品の舞台はある種のパラレルワールドで、そこには達也&和也にそっくりな双子がいて、
もちろん和也は事故で死なないし、達也も和也に気を使って野球をやめてもいなくて、
隣町の野球部には『H2』の国見比呂や橘英雄、『クロスゲーム』の樹多村光や東雄平なんかもいて、
『ラフ』の大和圭介や『KATSU!』の里山活樹あたりもチョイ役で顔を出したりして、
あるとき全作品のヒロインたちが大集結しちゃったりもする。
つまり、あだち充版の『大甲子園』が描かれるというわけです。
さすがに、それはないかー。